TC39 TG5にてPhysiCode Builderに関する招待講演を行いました

2026年9月28日、芝浦工業大学豊洲キャンパスで開催された、第116回TC39会議併催のTG5 Workshopにて、久住が「PhysiCode Builder: Rapid Prototyping of Physical Syntax for Programming Languages」と題した招待講演を行いました。

PhysiCode Builder

PhysiCode Builderは、物理的なブロックを並べてプログラムを組み立てる「タンジブルプログラミング」の環境を、容易に試作できるフレームワークです。ブロックの形や接続方法といった物理的な構文と、それをプログラムとして解釈する規則を定義することで、新しいプログラミング言語や学習用ツールのアイデアをすばやく形にできます。

講演では、プログラミング言語の構文を画面上の文字列だけでなく、手で触れて操作できる物理的な対象として設計する考え方と、その設計・実装をPhysiCode Builderがどのように支援するかを紹介しました。

TC39 TG5について

TC39は、JavaScriptの標準仕様であるECMAScriptを策定するEcma Internationalの技術委員会です。その中のTG5(Experiments in Programming Language Standardization)は、プログラミング言語の研究と標準化の実務をつなぐ研究タスクグループです。大学などで生まれた研究成果を共有し、言語の設計・仕様策定・理解を助ける手法やツールを議論しています。

今回の講演は、物理的なインタフェースまで含めてプログラミング言語の構文を試作するPhysiCode Builderの考え方を、言語設計と標準化に関わるコミュニティへ紹介する機会となりました。

講演を含むワークショップのプログラムと各発表の概要は、TC39 TG5 Workshop公式ページで公開されています。